闇金は完済後も注意するべき
基本的に完済はできない
闇金の借金は基本的に完済する事ができません。そもそも違法な高金利であるため元金の返済に辿りつく事ができないケースが多く、仮に完済できそうな状況になるとたちまち完済ブロックをされてしまいます。完済前に支払いを阻止される事によって再び利子が増えたなどといちゃもんを付けられるため、どの道顧客は延々と利息だけを支払わされ続ける事になるのです。
完済後に支払いの言いがかりを付けてくる
完済できないようなシステムを作り上げている闇金ですが、中には元金も含めて全ての支払いを完了できる人もいます。しかし完済したからと言って闇金がそう簡単に諦めてくれる訳ではありません。むしろ完済までたどり着いたと言う事は、その顧客は闇金にとって優良な取引相手です。手放したくない金づるにされてしまうため、言う通りに支払えば支払うだけ闇金から逃れられなくなるリスクが高まります。
借金を完済した顧客に対して言いがかりを付けてくるのは闇金の常とう手段です。良くある言いがかりの種類としては延滞料などであり、特に完済間際になって支払いをブロックされていた人はこの被害に遭いやすくなります。振り込みをさせなかったのは闇金であるにもかかわらず、支払いが遅れたから追加でいくら振り込めなどと要求してくるのです。
闇金業者の利息設定はそもそも違法であり、違法な高利子を払えと言う事自体が言いがかりにすぎません。言いがかりに言いがかりを重ねる手法が闇金の手口です。そこに反発すると家族や会社などを引き合いに出され、精神的に追い詰められる事を繰り返していく事になります。
完済後の押し貸し被害
押し貸しとは
闇金業者が完済後に行う手口の一つには押し貸しがあります。押し貸しとは、借りたいと言ってもいない人の口座に勝手に金を振り込み、その金額を元金として返済を強要する詐欺行為になります。
押し貸し被害に遭う原因は登録してある口座にある
押し貸し被害に遭うパターンはいくつかあります。その中の一つとして要注意なのが、過去に闇金からの融資を受けて完済をした人です。
完済したことによって安心してしまい、闇金に情報を教えていた個人口座をそのままにしておくと押し貸し被害に遭いやすくなります。口座番号が闇金側に知られてしまっている以上、勝手に振り込む事はいつでもできてしまうためです。
一度完済を果たした顧客と言うのは、少し脅せば簡単に金を払う相手として闇金業者から認識されてしまっています。そのため押し貸しによって元金を無理やり貸し付ければ、それを元に再び利息を支払わせる事ができると思われてしまうのです。
押し貸しをきっかけとして再び取り立てが始まる
押し貸しされた元金は返す必要がないものですが、使ってしまえばあらゆるリスクが付きまとうため解決するには弁護士への相談が有効となります。勝手に使ってしまうのはもっての外ですが、かと言って律儀に返済をしてしまうのもトラブルの元になりがちです。
実際に押し貸し被害に遭ってしまう人の多くは、身に覚えのない振り込みに焦って言われるがまま利息を付けた返済をしてしまいます。そしてそこから始まるのは返済の無限ループです。
せっかく一度は返済をすべて終えたとしても、押し貸しをされてしまうとまた一から借金地獄が始まる事になってします。完済したのであれば口座をすぐさま解約するなどの対策を取っておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれる危険性が出てくるでしょう。
闇金の共犯だと疑われるリスク
闇金の仲間だと思われる外観を作る
闇金の借金を完済した後に口座をそのままにしておくことは、様々なトラブルに巻き込まれるリスクを自ら放置しておくようなものです。
闇金との借り入れや返済のために使用していた口座には、当然ながらそれまでの金銭受け渡しに関する履歴が残されています。完済後にこの口座をそのままにしておくと、自分自身が闇金の仲間であると疑われるリスクが発生します。
たとえば闇金から借りたと思っていた金が、実は別の顧客が返済金として振り込んだ金だったと言うケースがあります。それと同じように、闇金に返したと思っていた金が、実は別の顧客に対する貸付金として振り込まされていたなどの場合もあります。闇金が所持する口座を挟まずに顧客から顧客の口座へと金をやり取りさせる手法がこの状況を生み出しますが、口座の履歴を一見するとあたかも闇金の仲間であるかのように思われてしまいます。
口座凍結の危険性
気付かないうちに犯罪者に見せかけられている恐れもあるため、完済後に口座を放置しておくことは賢明ではありません。もしもそのままにしておいた結果犯罪者として疑われる事になった場合、個人口座を凍結されるリスクもあるので要注意です。
完済しても借金のループが起こる
融資のお誘いが入る
闇金業者から一度金を借りてしまうと、闇金からの借りグセというものが付いてしまう人がいます。そのためあえて完済させた顧客に対して再び融資の話を持ちかけ、またしても一から高利返済に巻き込むような闇金業者も存在します。
また、闇金は顧客情報をグループ内で共有しています。同一のグループから融資の連絡や勧誘が入る事もあり、それをきっかけとして借金の無限ループに陥ってしまう人も少なくありません。
闇金業者とのやり取りにはリスクがあると誰もが知っている事ですが、下手に完済してしまう事によってなんとかなるものだと捉えてしまうと闇金業者の思うつぼです。完済すれば次の融資を持ちかけるという繰り返しにもなりかねないため、最終的に抜け出しようのない借金地獄にはまるリスクが高まります。
コメント